測定方式による濁度計の種類の違い

水質調査に欠かせない測定器である濁度計は、水の濁りの程度を計測する機械です。濁度計にも、簡易なものから高精度のものまで様々な種類があります。測定方式による濁度計の違いをご紹介します。

 

濁度系の基本的な仕組み

まず、濁度系は水中の濁りの度合いを計る測定器の事です。主に水質調査に用いられ、新品や中古での購入の他、レンタルをする事も可能です。濁度計は、水中に分散している微粒子の濃度を計測します。水中に濁りが発生するのは、水中の微粒子が透過光を反射させたり散乱させることによって、水の透明度が低下するからです。濁度計は、光を利用して、水中の濁り度合いを測定します。

 

最も簡易的な透過光測定方式

透過光測定方式は、濁度計の中でも最も簡易的な測定方式です。対象となる場所に片側から光を当てて透過光を測定する方式なので、手軽に濁度を計測できるというメリットがあります。しかし、濁度を決める水中の微粒子の大きさがほぼ一定の場合は数値が正しく測定得来ますが、川や湖沼などのフィールド測定の場合は、懸濁物質のサイズや水の色ばらつきがあるため、透過光測定方式の精度は落ちます。測定値にも影響が出るため、透過光測定方式を敢えて採用しているメーカーも少なく、今ではあまり一般的な測定方式とは言えないでしょう。

 

光の散乱によって濁度を計る散乱光測定方式

散乱光測定方式は、水中の懸濁物質に照射した光の散乱光を測定して濁度を計る方式です。対象となる場所に光を照射すると、光は懸濁物質の表面で反射するものと吸収される2パターンに分かれます。表面で反射する散乱光の強さは水中の懸濁物質の濃度に比例するため、濁度を測定することができます。ただし、散乱光を測定するこの方式は、懸濁物質の色に測定結果が左右されるというデメリットがあります。

 

精度の高い透過光・散乱光演算方式

濁度計の多くが、透過光と散乱光のどちらかを利用して計測しているのに対し、透過光・散乱光演算方式の濁度系は、透過光と散乱光の両方の性質を利用して濁度を計測する方式です。どちらか片方だけの方式では、どうしても精度にばらつきが出たり、安定した測定結果が臨めなかったりします。透過光・散乱光演算方式なら、2つの光の比率と懸濁物質濃度により、正確な測定が可能になります。

 

このように、濁度計にはいくつかの種類が存在します。簡易的でも手軽に計測したいのか、あくまでも精度にこだわるかによって、選ぶ方式が変わってきます。どの方式にもそれぞれメリットとデメリットがあるため、目的に合わせた選び方が重要です。